ドラマやアニメで有名になった『晴れた日に傘をさす』という言葉があります。
最初に出会ったのは保険会社の勉強会で、‘がん検診の推進運動‘のキャッチコピーにもなりました。
意味が解ると素敵な言葉だなと思った事を覚えています。
あれから10年以上が経ち、尿1滴でがんを早期発見しようという時代になりました。

しかし脳血管疾患はどうでしょうか。
残念ながら、ある日突然に発症する病気というイメージは変わらない様に思います。
急逝されたり、後遺症と闘っておられる著名人を挙げれば切りがありません。

厚生労働省によると脳疾患の死亡者は年間約11万人。
老衰を除くと、がん・心疾患に次いで日本人の死因第3位です
 (2018年。厚生労働省・人口動態月報年計(概数)より)。
加えて言うと、いわゆる寝たきりの原因としては第1位になっているようです。

私の母はくも膜下出血で他界しました。
私もその年齢に近づいてきました。
そう言えば祖父も脳疾患でした。

まだ家族を守りたい。
会社の後輩に道を創ってあげたい。
何より、もっとお客様のお役に立ちたい。
そんな時『晴れた日に傘をさす』という言葉を思い出し脳ドックを受診しました。

結果は2mm未満の脳動脈瘤の疑い。
これ以上の精査はカテーテル検査が必要らしいですが、
仮に瘤だとして破裂の可能性は1%程度。
しかし3~4mmになると18%まで急上昇するそうです。

医師から「MRIの写り方の問題で血管の一部の可能性もあります。
観察フォローすれば問題無いですよ。」と力強い言葉もあり、
とてもスッキリしました。
 疑いが晴れるまで新しい保険には入れませんが、
「見つかってよかった。ラッキー」が素直な感想です。

みなさんも検診を受けられては如何でしょうか。
『晴れた日にさす傘』は心地よいと思います。

森本 富之