【平穏な日々】
長崎は今や観光地、再開発のイメージですが、爆心地の周りにはいくつかの遺構が点在しています。
80年前に破壊され1つしかなかった浦上天主堂の鐘が復元されましたが、そのほぼ真下
(30メートル位でしょうか)にある小川の端には爆風で落ちた鐘楼が横たわっています
他にもクスノキで有名な山王神社にある一本柱鳥居や旧長崎医大門柱など、様々な遺構を目の当たりにしますと一瞬で焦土にした威力を改めて感じます
今夏、永井隆の随筆「長崎の鐘」を読んでから赴いたのですが、景色の見え方はまるで違ったものになりました
「平和という言葉は戦争や無残な殺し合いがあってこそ「平和」という言葉を使う それがなかったら使わない だからこそ、その言葉を使わない世界にしなければならない」
今年102才でお亡くなりになられた元特攻隊員の裏千家の前の家元・千玄室さんです
翻ってその言葉をつかわなければならない状況は各所で延々続いています
日本被団協が昨年ノーベル平和賞を受賞しましたが、
改めてその意義を噛みしめるきっかけとなりました。
営業部 佐竹
破壊された鐘楼
破壊された鐘楼から見た浦上天主堂
一本柱鳥居