三峯神社
今年も残すところあと1か月とちょっとです。
年初に立てた今年の目標は順調に進んでますか?
皆さん、秩父の三峯神社って聞いたことあるでしょうか?
ある女性アスリートのおかげで、ご存じの方も多いかと思います。
(因みに、その時騒がれたお守りはもう取り扱ってないようです)
約20年前からお札とお守りを頂きに参詣しますが、有名になってしまってもう週末には行けなくなってしまいました(約3,4時間は駐車場待ちのようです)。
結構歴史のある神社で、景行天皇の命により(となると、約1900年の歴史?)東国平定に遣わされた日本武尊が、甲斐から上野の国を経て碓氷峠に向かう途中三峯神社に登りました。
この時の山川が美しい様を見て、国を生んだイザナギノミコトとイザナミノミコトの二神を祀ったのが始まりのようです。
鳥居の脇には狛犬ならぬ狛狼がいますが、これは日本武尊が宮を建てる際に道案内したために一緒に祀られてるようです(武蔵野国命名と似たお話ですね)。
その後平定された東国巡幸の際に天皇が三峯山に登られ、“三峯の宮”の称号を賜りました。
山主は京都花山院宮家(今年の大河ドラマでも登場されてましたね)の養子となるのが習わしらしく、社紋は花山院家と同じく“菖蒲菱”です(珍しいですね)。
珍しいのはもう一つ、こちらの鳥居は“三ッ鳥居”です。
通常の鳥居の左右に小ぶりな鳥居が連結されております(見られる鳥居としては、三峯神社のみです)。
その脚部分には、昔の”魚講“の方々の寄進された名前が見られます。
名前と共に町名が刻まれますが、多く見られる町名が“大口”や”七島“です。
現在の大口駅近くから、魚講の方々が詣でたんでしょうね。ご苦労だったと思います。
でもなぜ秩父の山奥で“魚講”と思いますよね?
三峯山の神は、春になると雪解け水によって田の神となり、海に下って海の神にご挨拶するのだそうです。
海が荒れたら漁師は魚が獲れなくなるので、漁業の方は三峯の神を崇めたそうです。
この秩父には、貝の化石が発見されております。ということは、太古の昔は海底だった土が秩父まで運ばれてるんです。
その秩父にいる神が春になり、故郷の海に帰るから海も穏やかになるのでしたらいいお話ですね。
日本には多くの神社があります。
その鳥居近くには由緒書がありますので、たまたま通りがかった神社でもお時間があったら是非ご覧ください。